アメリカ駐在が始まると、まず必要になるのがクレジットカード。 でも、日本の感覚で「とりあえず1枚持っておこう」と思っていると、実はかなり損をしてしまうかもしれません。
アメリカのクレカは、単なる支払い手段ではなく、生活を豊かにする“戦略ツール”です。 この第0回では、なぜアメリカのクレジットカードが駐在者にとって“お得の宝庫”なのか、そして日本のクレカとどう違うのかを具体的に解説します。
アメリカのクレカが「お得」な理由
- 入会特典が豪華すぎる
アメリカのクレカは、サインアップボーナスと呼ばれる入会特典が強力です。入会時に数百ドル相当のキャッシュバックやマイルがもらえるものが多数あります。 例えば、Chase Sapphire Preferredでは、$4,000の利用で60,000ポイント(約$750、日本円で約10万円相当の旅行に使える)という特典がついています。しかも、年会費は$95。
一方、日本のクレカでは、入会特典はせいぜい2,000〜5,000円分のポイントやギフト券が一般的。 年会費無料のカードでは、500円分のポイントがつけば良い方です。 この差は歴然で、アメリカでは「クレカを作るだけで旅行代が浮く」レベルのインパクトがあります。
駐在員という限られた期間でこの恩恵を最大限享受するには、戦略的にクレカを作成し、効率よくサインアップボーナスを獲得していくことが重要になってきます。
- 2. ポイント還元率が高い
アメリカのクレカは、日常の買い物でも1.5〜5%の還元があるカードが多く、スーパーやガソリンスタンド、レストランなどで使うだけでどんどんポイントが貯まります。 例えば、Amex Goldは飲食店で4倍ポイント、Chase Freedom Unlimitedはすべての支払いで1.5%還元。
対して、日本のクレカの還元率は0.5〜1%が一般的。 楽天カードや三井住友カードなど一部のカードは1%を超えることもありますが、特定の店舗やキャンペーン時に限られることが多いです。
つまり、アメリカでは「普通に生活しているだけでポイントが貯まる」仕組みが整っており、節約効果も大きいのです。
- 保険・保証が充実
多くのアメリカのクレカには、旅行保険、購入保護、延長保証などが自動で付帯しています。 例えば、カードで購入した商品が破損・盗難にあった場合、一定期間内なら補償されることがあります。 また、旅行中の遅延やキャンセル、医療費などもカバーされる場合があり、駐在者にとっては非常に心強いです。
日本のクレカにも一部こうしたサービスはありますが、年会費が高いカードに限られることが多く、補償内容も限定的です。
駐在者が陥りがちな落とし穴
- デビットカードしか使っていない → 信用スコアが育たない
- 特典を知らずに損している → 年会費無料でも豪華な特典あり
- 支払い遅延 → 日本より厳しく信用に響く
- クレカを複数持っているが、使い方がバラバラ → ポイントが分散して効率が悪い
アメリカでは「クレカを持つこと」よりも「どう使うか」が重要です。 戦略的に選び、使い方を工夫することで、生活の質も経済的メリットも大きく変わります。
まとめ:クレカは「使う」より「活かす」
アメリカ駐在者にとって、クレジットカードは単なる支払い手段ではなく、生活を豊かにする戦略ツールです。 特典を受け取り、信用スコアを育て、保険を活用することで、駐在生活がぐっと快適になります。
このシリーズ「アメリカ駐在クレカ戦略」では、初心者向けのカード選びから、上級者向けの活用術まで、段階的に紹介していきます。
ABOUT ME

2024年からアメリカに駐在しています。
アメリカで暮らす日本人の方々に向けて、生活の不安を少しでも減らし、安心して暮らせるような情報を発信しています。