【第10回】駐在員が知っておきたい「CHASEとの付き合い方」:クレカ戦略と口座開設のすすめ|アメリカ駐在クレカ戦略

魅力的なCHASEクレカ、でも駐在員にはハードルも
アメリカの大手銀行「CHASE」は、旅行・ビジネス・ポイント戦略に強い人気クレジットカードを多数発行しています。
- Sapphire Preferred / Reserve:旅行保険やポイント還元が充実
- Ink Businessシリーズ:法人・副業向けに最適、サインアップボーナスが大きい
- Freedomシリーズ:日常使いに強く、還元率も高い
しかし、クレジットヒストリー(クレヒス)が浅い駐在員にとって、これらのカードは審査が通りにくいのが現実です。
個人的には、スコアが高いだけでは不十分で、少なくとも6か月以上のクレヒスが必要と考察しています。

CHASE銀行口座を作ると信用度が上がる?
一部では「CHASEで銀行口座を開設すると、クレカ審査が通りやすくなる」という噂があります。
これは完全な保証ではありませんが、CHASEとの取引履歴があることで“関係性”が築けるのは事実。
CHASE銀行口座の開設方法(渡米後)
必要書類:
- パスポート
- ビザ(駐在員の場合はLやBなど)
- SSN(社会保障番号)またはITIN
- 米国住所(ホテルでも可)
- 米国電話番号(なくても対応可能な支店あり)
手順:
- 最寄りのCHASE支店に直接訪問(ネットで予約したほうがスムーズ)
- 窓口で「Checking Account(普通預金口座)」を希望と伝える
- 書類提出+簡単な本人確認
- その場でデビットカード発行(即日受け取り可能)
初心者向けクレカ:CHASE Freedom Rise
クレヒスがない人でも申し込めるFreedom Riseカードは、CHASEが提供する「信用構築型クレカ」です。
特徴と注意点
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | クレヒスが浅い人(新規渡米者や学生など) |
年会費 | 無料 |
限度額 | 約$1,000(かなり低め) |
限度額引き上げ | 約6か月後に審査あり |
自動アップグレード | 1年後にFreedom Unlimitedへ(5/24ルールにカウントされない) |
注意点:限度額が低いため、利用率(Credit Utilization)を常に意識する必要あり。
スコア向上には「少額決済+即時返済」が効果的です。
利用率の重要性は以下の記事にまとめています。

最初の1枚はRise?それともANA/JAL?
渡米直後は、ホテル・レンタカー・家具家電など高額出費が避けられない時期。
そんな中で、
- ANAカードUSA / JALカードUSAは、限度額が高く、渡米前に日本で申し込めるというメリットがあります。
一方で、Freedom RiseでCHASEとの関係を早期に築くことで、将来的にSapphireやInkの審査が通りやすくなる可能性も。
結論:CHASEとの付き合い方は「段階戦略」が鍵
安心重視派なら、渡米前にANAカードUSAやJALカードUSAを取得しておくのがおすすめ。
限度額が高く、渡米直後のホテル・レンタカー・家具購入などにも安心して使えます。
渡米後はCHASE銀行の口座を開設し、ゆるやかに関係構築を進めましょう。
一方で、アグレッシブに攻めたい人は、渡米後すぐにCHASE Freedom Riseカードを申請し、同時にCHASE銀行口座も開設することで、CHASEとの信頼関係を早期に築くことが可能です。
これにより、将来的なSapphireやInkシリーズの取得がぐっと近づきます。
どちらの戦略もメリットがありますが、自分の生活スタイルと渡米初期の出費計画に合わせて選ぶことが重要です。

