クレジットカードはただ持つだけでなく、順序とタイミングが命。
特にアメリカでは「クレジットヒストリー(クレヒス)」が信用の土台となるため、長期的な視点でカードを選ぶことが重要です。
ここでは、アルマジロ夫婦が実際に多くの失敗をしたうえで、もう一度最初からやり直せるならばこうしたいと考える「おすすめ発行順序」を紹介します。
もちろん、目的やライフスタイルによって調整は必要ですが、この流れなら効率的にスコアを育てながらポイントもガッツリ貯まります。
年会費、審査難易度、ポイントの貯まり方、将来の拡張性などを総合的に考慮した構成です。
おすすめの発行順序
【1枚目】ANA CARD U.S.A.(日本発行)
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- 目的:クレヒスの土台づくり
- 日本で発行できるANAカードは、とにかく忙しい駐在初期に優しい。
- 年会費がネックになることもある。クレヒスの「保有期間」を稼ぐために、すぐに解約できないデメリットも。
【2枚目】Hilton Honors American Express Card(AMEX)
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- 基本情報:年会費無料、通常サインアップボーナス80,000 Points
- 目的:アメリカでのクレヒススタート
- 年会費無料で、長期保有に向いている優良カード。アメリカでは、カードの保有年数がスコアに影響するため、長く持てるカードを最初に作るのが鉄則。
- アメリカでのクレヒスがまだ浅い段階では、Chaseなどの厳しい審査は通りにくい。
- AMEXは比較的審査が柔軟で、スコアが浅くても承認されやすい。
- Hilton Honorsポイントは、ホテル宿泊に使える実用的なポイント。
- 無料カードでも、AMEXの会員特典やプロモーションにアクセスできる。
【3枚目】American Express® Gold Card(AMEX)
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- 基本情報:年会費$325、通常サインアップボーナス60,000 MRP
- 目的:ポイント獲得と日常還元
- クレヒスが少し育ってきた段階で、年会費ありのカードに挑戦するタイミング。
- AMEX Goldは、サインアップボーナスが大きく、日常使いでポイントが貯まりやすい。
- 年会費は高めだが、特典を活用すれば十分に回収可能。
- Membership Rewardsポイントは、航空会社やホテルへの移行が柔軟で、旅行好きには最強。
- アメックスの中でも、日常使いに最もバランスが良いカード。
【4枚目】Blue Business® Plus Credit Card(AMEX)
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- 基本情報:年会費無料、通常サインアップボーナス15,000 MRP
- 目的:ビジネスカードデビュー&ポイント維持
- 年会費無料で、すべての支出に2%還元という驚異的なスペック。
- AMEXポイントは、カードを解約すると失効するため、維持用カードとしても重要。
- 個人事業主でなくても、副業や趣味ベースで申請可能。
- ビジネスカードは、個人カードとは別枠で審査されるため、CHASE5/24ルールにカウントされない。
- 将来的にAMEXポイントを貯め続けるための「保険」としても価値あり。
【5枚目】Chase Sapphire Preferred(CHASE)
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- 基本情報:年会費$95、通常サインアップボーナス60,000 URP
- 目的:URポイント獲得&旅行特化
- 発行は1年経過後が目安。それまでにスコアを育てておく。
- 1年ほどクレヒスを育てた後なら、Chaseの審査にも通りやすくなる。
- Chaseの中でも最も人気のある旅行系カード。
- URポイントはホテル・航空会社への移行が柔軟で、使い勝手抜群。
- URポイントは、Hyatt、United、Southwestなどへの移行が可能。
- 年会費も比較的抑えられており、初心者にも扱いやすい。
【6枚目】Hilton Honors Business Card(AMEX)
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- 基本情報:年会費$195、通常サインアップボーナス130,000 Points
- 目的:5/24ルール回避&ビジネスカード強化
- Chaseの「5/24ルール」に注意。ANAカードを1枚目にした場合、24か月経過しないと新規発行が制限される。
- ここではパーソナルカードを避け、ビジネスカードで攻める。
- 1年程度のクレヒスではCHASEのビジネスカードは少しハードルが高いので、AMEXのビジネスカードの中で探すと、特にコスパがよいのがこのカード。
- ヒルトン系でポイントを貯めたい人には特におすすめ。
【7枚目】Chase Inkシリーズ(Business)
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- 目的:URポイントの拡張とビジネス枠の活用
- InkシリーズはURポイントを貯める最強のビジネスカード群。
- 5/24ルールの影響を受けにくいため、戦略的に発行しやすい。
- 特に「Ink Business Preferred」は、サインアップボーナスが大きく、旅行・通信費などで高還元。
【8枚目以降】Chaseパーソナルカードを自由に
- 目的:好みに合わせたカード選び
- 5/24枠が空いてきたら、自由にChaseのパーソナルカードを発行可能。
- Hyatt、Marriott、Unitedなど、自分の使うホテル・航空会社に合わせて選ぶと効果的。
- 特定のアライアンス(スターアライアンス、ワンワールド、スカイチーム)を意識すると、ポイント移行がスムーズ。
地域別おすすめカードの選び方
空港 | 航空会社 | アライアンス |
---|
JFK(NY) | Delta | スカイチーム |
ORD(シカゴ) | United | スターアライアンス |
DFW(ダラス) | American | ワンワールド |
- 自分の使う空港がどの航空会社のハブかを確認し、その会社の提携カードを選ぶと効率的。
- ANAを使うなら、スターアライアンス系のカードが有利。
✅ Don’t Forget: カードは「順序」と「目的」で選ぶべし
この戦略はあくまで一例ですが、クレヒスを育てながらポイントを最大化するには非常に有効です。
特にAMEXとChaseのポイントは、ホテル・航空会社への移行が柔軟で、旅行好きには万能。
あとは、自分のライフスタイルに合わせて、ホテル系(Hilton、Marriott、Hyatt)や航空系(ANA、Delta、Unitedなど)に寄せていくのがベスト。
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