【第7回】アメリカで初めて作るクレジットカード|ANA USAカードとJAL USAカード徹底比較【駐在・留学者向け|アメリカ駐在クレカ戦略

はじめに:アメリカ生活は「クレカ社会」
アメリカでは、クレジットカードが社会的信用の証。
現金よりもカード決済が主流で、クレジットスコア(信用度)が生活のあらゆる場面に影響します。
しかし、日本のクレジット履歴はアメリカでは使えません。
スコアゼロの状態からスタートする日本人にとって、最初の1枚選びは超重要です。
そこで登場するのが、ANA USAカードとJAL USAカード。
どちらも日本人向けに設計された「クレジットスコアゼロでも作れるカード」です。
基本スペック比較
項目 | ANA USAカード | JAL USAカード |
---|---|---|
年会費 | $85(初年度無料キャンペーンあり) | $35(通常)/$85(プレミア) |
マイル還元率 | 1ドル=1マイル | 1ドル=1マイル(プレミアプラン)/2ドル=1マイル(通常プラン) |
ブランド | VISA | Mastercard |
コストコ対応 | ✅(VISAのみ対応) | ❌(Mastercard不可) |
アライアンス | スターアライアンス(ANA) | ワンワールド(JAL) |
提携航空会社数 | 約26社 | 約14社 |
✈️マイルの使いやすさで選ぶならANA
ANAはスターアライアンス加盟で、ユナイテッド航空やシンガポール航空など提携航空会社が豊富。
アメリカ国内・国際線ともに使いやすく、マイルの活用幅が広いのが魅力です。
JALはワンワールド加盟で、アメリカではアラスカ航空やアメリカン航空が中心。
提携数が少ないため、マイルの使い道が限られることも。
住む都市で選ぶ!ANA USAカード vs JAL USAカードのおすすめ
アメリカでは、都市ごとに就航している航空会社や提携便の数が異なるため、住む場所によって「ANAが便利」「JALが便利」という違いが生まれます。
たとえば、ヒューストンやシカゴはANAが強く、ロサンゼルスやニューヨークはJALもANAも選択肢が豊富。
自分の住む都市からどの航空会社が直行便を出しているか、提携便が多いかをチェックすることで、マイルの使いやすさが大きく変わります。
主要都市別|ANAとJALの使いやすさ比較
都市名 | ANAの利便性 | JALの利便性 | 備考 |
---|---|---|---|
ロサンゼルス (LAX) | ◎(直行便あり) | ◎(直行便あり) | 両社とも強い。どちらでもOK |
ニューヨーク (JFK) | ◎(直行便あり) | ◎(直行便あり) | 両社とも就航。好みで選べる |
シカゴ (ORD) | ◎(ANA直行便) | △(JALは提携便中心) | ANA優勢。スターアライアンスが強い |
ヒューストン (IAH) | ◎(ANA直行便) | ×(JALなし) | ANA一択。ユナイテッド提携も便利 |
サンフランシスコ (SFO) | ◎(ANA直行便) | ◎(JAL直行便) | 両社とも就航。どちらでもOK |
ダラス (DFW) | △(ANAなし) | ◎(JAL直行便) | JAL優勢。アメリカン航空提携あり |
ボストン (BOS) | ◎(ANA直行便) | △(JALは提携便) | ANA優勢。ユナイテッド提携が強い |
シアトル (SEA) | ◎(ANA直行便) | △(JALはアラスカ航空提携) | ANA優勢。スターアライアンスが便利 |
ホノルル (HNL) | ◎(ANA直行便) | ◎(JAL直行便) | 両社とも強い。観光にも便利 |
ワシントンDC (IAD) | ◎(ANA直行便) | △(JALは提携便) | ANA優勢。ユナイテッド提携が活きる |
選び方のポイント
- ANA USAカードがおすすめな都市:ヒューストン、シカゴ、ボストン、シアトル、ワシントンDCなど、ANA直行便+スターアライアンスが強い地域
- JAL USAカードがおすすめな都市:ダラス、ロサンゼルス、ニューヨークなど、JAL直行便+ワンワールド提携が活きる地域
- 両方選べる都市:ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ホノルルなどは好みで選んでOK
生活の利便性ならANA(VISA)
アメリカのコストコはVISAしか使えません。
JALカードはMastercardなので、コストコで使えないのが大きなデメリット。
物価高のアメリカでは、コストコでのまとめ買いが家計の味方。
VISAブランドのANAカードなら、日常生活でも活躍します。
年会費と還元率のバランス
- ANAカード:年会費$85だが、初年度無料キャンペーンあり。
1ドル=1マイルで還元率は安定。 - JALカード:年会費$35プランは安いが、2ドル=1マイルと還元率が低い。
出費が多い駐在初期は、$85プランの方が効率的。
我が家の選択とおすすめ
我が家では、ANA USAカードを選びました。理由は:
- コストコで使える(VISA)
- マイルの使い道が広い(スターアライアンス)
- 初年度年会費無料キャンペーンがあった
- 渡米後すぐに発行できた(スコアゼロでもOK)
JAL派の方でも、JAL USAカードのプレミアプラン($70)ならマイル効率は同等。
ただし、生活利便性ではANAに軍配が上がります。
まとめ:最初の1枚は「ANA USAカード」がおすすめ
アメリカ生活の立ち上げ時に必要なのは、信用構築+生活利便性+マイル活用。
その3点をバランスよく満たすのがANA USAカードです。
もちろん、JAL派の方にはJAL USAカードも選択肢ですが、ブランド(VISA vs Mastercard)と提携航空会社数の違いは要チェック。
まずはANAかJALで1枚目を作り、半年後にアメリカの本格的なクレジットカード(Amex, Chaseなど)へステップアップするのが理想的な流れです。