【第8回】AMEXパーソナルカード徹底比較|Green・Gold・Platinumの違いと選び方|アメリカ駐在クレカ戦略

はじめに:AMEXは「ステータス+特典」の象徴
アメリカ生活でクレジットカードを選ぶなら、アメリカン・エキスプレス(AMEX)は外せない選択肢。
特にGreen・Gold・Platinumの3枚は、AMEXが直接発行するプロパーカードとして、旅行・グルメ・保険などの特典が充実しています。
駐在初期ではクレヒスもなく、CHASEのカード発行はほぼ不可能です。
最初はAMEXから攻めていくのが定石になります。
この記事では、AMEX Green・Gold・Platinumの違いを徹底比較。
年会費、ポイント還元、特典、ミニマムスペンド、サインアップボーナスまで詳しく解説し、あなたにぴったりの1枚が見つかるようサポートします。
重要ルール:上位カードを先に作ると下位カードのサインアップボーナスがもらえない
AMEXには「Once per lifetime bonus rule(生涯一度きりの入会ボーナスルール)」という独自の制限があります。
これは、同じ種類のカードに対して、サインアップボーナスは原則一度しかもらえないというルールです。
さらに注意すべきなのが、上位カード(Platinumなど)を先に作ると、下位カード(GoldやGreen)を後から作ってもボーナスがもらえない可能性があるという点です。
これは、AMEX側が「同一プロダクトファミリー」とみなすためで、以下のようなケースが該当します:
- 先にPlatinumカードを作成 → 後からGoldカードを申し込んでも「ボーナス対象外」と表示されることがある
- 先にGoldカードを作成 → 後からGreenカードを申し込んでも同様の制限がかかる場合あり
👉 対策としては、下位カードから順に申し込むのが安全。
まずGreen → Gold → Platinumという順番でステップアップすれば、それぞれのサインアップボーナスを獲得できる可能性が高まります。
また、申し込み前には必ずAMEX公式サイトの「Welcome Offer Eligibility」表示を確認しましょう。
申し込み画面に「You are not eligible for this offer」と表示された場合は、ボーナス対象外です。
基本的には、Gold→Platinumの順がいいでしょう。
Greenは作りたいと思う人は、Greenから始める程度でよいです。
スペック比較表|Green・Gold・Platinum
項目 | Green | Gold | Platinum |
---|---|---|---|
年会費 | $150 | $325 | $895 |
主要ポイント還元率 | 3x:旅行・交通・外食 | 4x:外食・米国スーパー3x:航空券(Amex Travel) | 5x:航空券・ホテル(Amex Travel) |
主な特典 | $209 CLEARクレジット | ・$100/年($50/半年×2):Resy クレジット ・$120/年($10/月×12):ダイニングクレジット ・$120/年($10/月×12):Uber Cash ・$84/年($7/月×12):Dunkin クレジット | ・$600 ホテルクレジット ・$300 デジタルエンターテイメントクレジット ・$155 Walmart+ クレジット ・$200 Uber Cash ・$200 エアラインフィークレジット ・$209 CLEAR Plus クレジット ・Global Entry or TSA PreCheck クレジット ・その他クレジット特典 空港ラウンジへのアクセス Fine Hotels + Resorts(FHR) プログラム Marriott Bonvoy ゴールドステータス Hilton Honors ゴールドステータス レンタカーステータス(Avis, Hertz, National) プラチナコンシェルジュサービス 旅行遅延保険 |
ミニマムスペンド | $3,000 / 6ヶ月 | $6,000 / 6ヶ月 | $8,000 / 6ヶ月 |
通常サインアップボーナス | 40,000ポイント | 60,000ポイント | 80,000ポイント |
向いている人 | コスパ重視 | 外食・スーパー特化 | 出張・ラグジュアリー志向 |
AMEX Green|月額コストで始めやすい入門カード
- 年会費$150と最安
- 旅行・交通・外食で3倍ポイント
- LoungeBuddyで空港ラウンジ利用(本人のみ)
- スマホ保険(盗難・破損時に最大$300補償)
- CLEARクレジット
👉 初めてAMEXを持つ人や、旅行・外食をほどほどに楽しむ人におすすめ。
特典は控えめだが、ポイント還元はしっかり。
AMEX Gold|ダイニング&旅行特典が充実
- 年会費$325で特典が豊富
- 外食・米国スーパーで4倍ポイント(年間上限あり)
- 航空券購入で3倍ポイント(Amex Travel経由)
- Uberクレジット(毎月$10、年間$120)
- The Hotel Collectionで宿泊特典
👉 外食が多い人、旅行好きな人、特典をフル活用したい人に最適。
年会費以上の価値を得やすい。
AMEX Platinum|究極のステータス&ラグジュアリー特典
- 年会費$895と高額だが、特典は圧倒的
- 航空券・ホテル予約で5倍ポイント(Amex Travel経由)
- プライオリティ・パス+Centurion Loungeなど空港ラウンジが充実
- Marriott Bonvoy Gold・Hilton Goldなどホテル上級会員資格
- CLEARクレジット、Global Entry/TSA Pre✓クレジット
- デジタルサブスククレジット(Walmart+, Disney+, Huluなど)
👉 出張が多い人、ラグジュアリー志向の人、AMEXのフルスペックを求める人向け。
旅行好きなら年会費以上の価値あり。
どれを選ぶべき?タイプ別おすすめ
タイプ | おすすめカード | 理由 |
---|---|---|
初めてAMEXを持つ人 | Green | 年会費が安く、旅行・外食でポイントが貯まる |
外食・旅行が多い人 | Gold | ダイニング・ホテル・Uber特典が充実 |
出張・ラグジュアリー志向 | Platinum | 空港ラウンジ・ホテル・航空券特典が圧倒的 |
まとめ:AMEXは「特典で選ぶ」時代へ
AMEXのパーソナルカードは、年会費の高さ=特典の豊富さ。
Greenは入門、Goldは特典重視、Platinumはステータスとラグジュアリーの象徴。
自分のライフスタイルに合った1枚を選ぶことで、日常も旅行もワンランク上の体験が可能になります。
まずはGreenで始めて、半年〜1年後にGoldやPlatinumへステップアップするのもおすすめです。