スコアだけでは通らない!渡米後の失敗から学ぶ申請戦略
はじめに
アメリカでのクレジットカード申請は、日本の常識が通用しません。
筆者は2024年に渡米し、SSN取得後にクレジットスコア構築を開始。
スコアが700を超えてもカード申請に落ちるという苦い経験を経て、「スコア以外の要素がどれほど重要か」を痛感しました。
この記事では、AMEX・CHASEのカード申請に挑戦した実体験をもとに、承認されるための目安と戦略を考察します。
クレジットカード申請難易度の目安
筆者の体感と各種情報をもとに、申請難易度を以下のように整理しました:
カード種別 | 難易度(低→高) | 備考 |
---|
AMEX パーソナル | ★☆☆☆☆ | 比較的寛容。ここから始めるべし。 |
AMEX ビジネス | ★★☆☆☆ | EIN不要でも申請可能。半年以上の履歴が鍵 |
CHASE パーソナル | ★★★★☆ | スコア+履歴+銀行口座の関係性が重要 |
CHASE ビジネス | ★★★★★ | 長期履歴+高スコア+CHASEとの強い関係が必要 |
筆者の申請履歴と失敗からの学び
渡米直後:ANA USAカードでスコア構築開始
- SSN取得後に日本で申請していたANA USAカードと紐づけ
- 約3ヶ月後にCredit Karmaでスコア表示(725)
- ANA公式サイトのFICOスコアは約半年後に表示開始
3ヶ月でクレジットスコア725まで上げることができた、具体的なコツはこちらの記事にまとめています
渡米4ヶ月:CHASEパーソナルカードに挑戦 → 即落ち
- IHG One Rewards Premier Credit Cardを申請
- スコアは720台だったが、履歴が浅すぎて却下
- 「スコアが高ければ通る」という誤解が原因
渡米4ヶ月:AMEXビジネスカードに挑戦 → 即落ち
- 同時にBlue Business® Plus Credit Cardを申請
- スコアは良好(720以上)だったが、履歴浅+ビジネスカードで背伸び
- 2連続申請でスコアは725 → 711へ低下
渡米6ヶ月:CHASE銀行口座を開設
- 「CHASEは口座保有者に優しい」という噂を信じて口座開設
- 預金も少額ながら入金し、関係性を構築
渡米7ヶ月:CHASEパーソナル再挑戦 → 再び否承認
- スコアは722まで回復
- この時点でスコア履歴6ヶ月+CHASE口座ありでも通らず
- CHASEは最低1年の履歴が必要と推測
渡米7ヶ月:AMEXビジネスカード再挑戦 → 承認
- Blue Business® Plus Credit Cardを再申請
- 履歴6ヶ月で承認。AMEXは比較的寛容
渡米10ヶ月:AMEX Gold申請 → 承認
- 履歴9ヶ月時点でパーソナルカードも承認
- AMEXは「半年以上の履歴+良好スコア」で十分通る可能性あり
考察:スコアだけでは不十分。承認の鍵は「履歴」と「関係性」
要素 | 重要度 | 解説 |
---|
クレジットスコア | ★★★☆☆ | 700以上で「申請可能圏内」だが、単独では弱い |
クレジット履歴の長さ | ★★★★☆ | 6ヶ月以上が最低ライン。1年以上あると安心 |
銀行との関係性(特にCHASE) | ★★★★☆ | 口座保有+預金があると承認率UPの可能性あり |
申請タイミング | ★★★☆☆ | 連続申請は避け、スコア低下を防ぐべし |
初心者へのおすすめ戦略
- 最初の1枚目:ANA USAカードまたはJAL USAカードでスコア構築
- 6ヶ月後:AMEXのパーソナル(年会費無料)またはビジネスカードに挑戦
- CHASE狙い:渡米後すぐに口座開設し、1年後に申請するのが理想
- 申請間隔:最低でも2〜3ヶ月は空ける。連続申請は避けるべし
結論:スコアは「通行証」、履歴は「信用」
筆者の経験から言えるのは、「スコアが高くても履歴が浅ければ落ちる」という事実。
AMEXは比較的寛容で、半年以上の履歴があれば通る可能性が高い。
一方、CHASEは履歴・関係性・タイミングの三拍子が揃わないと厳しい印象です。
追記:今後の予定
筆者は渡米1年時点で、再度CHASEパーソナルカードに挑戦予定。
結果はまた別記事で報告します!
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海外生活をもっと快適に。アメリカ駐在員の目線で、渡米前の準備から渡米後の暮らしまで、得するクレカ戦略、英語学習のコツ、生活の不安を減らす工夫を実体験ベースで発信しています。これから渡米する方にも、すでに駐在中の方にも役立つ情報が満載です。